複数のAWSアカウントで同時にマネージメントコンソールへログインする方法

先に結論:プロファイルを切り替えることによって、同時に別々のAWSアカウントでマネージメントコンソールにアクセスします。

 

普段Google Chromeを利用していますが、別アカウントの設定状況を確認したくて、別タブで目的のアカウントを使ってマネージメントコンソールにログインすると、もともとログインして作業していたタブはログアウトされてしまいます。

AWS側の機能で、別の権限を一時的に使用したり、別のアカウントの情報を参照することも可能だと思いますが、事前準備が必要ですし、一時的に別アカウントにログインしたいだけの場合は面倒だったり、そういった設定が許可されなかったりすることもあると思います。

(社内プロジェクト的に別なので権限管理の面で相互参照させたくないとか、顧客から貸し出された特定権限のみ付与されたIAMを参照したいとか。)

※注意

異なる権限のマネージメントコンソールに並列アクセスすることはとても危険です。検証環境だと思っていたマネージメントコンソールで、本番環境の運用中システムを止めてしまったり、本番環境にテストデータを読み込ませてしまったり・・

組織によっては、「同時に別プロジェクトの情報にアクセス禁止」とか「アクセス先によって端末を変える」とか「この部屋の中でしかこのシステムは操作できない」といった区分けをしている場合もあります。

よって、プロファイル切り替えによるアクセス先の識別が重要になってきます。

 

そこで、Chromeのプロファイルを切り替える方法を利用してみます。

 

プロファイルの概要及び切り替えについては下記参照。

atmarkit.itmedia.co.jp

 

Chrome右上の人型アイコンからプロファイルを切り替えます。

左下の「他のプロフィール」から「ゲスト」や既設のプロファイルへの切り替え、もしくは新しいプロファイルの追加が可能です。

繰り返し使用する必要がないAWSアカウントへのログインや、情報を残したくない場合は「ゲスト」プロファイルに切り替えます。

 

「ゲスト」プロファイルに切り替えた場合

 

「ゲスト」プロファイルを終了する場合

 

一方、新しいプロファイルを作成することで、新しいプロファイルのブックマークが作成されたり、新規にパスワード等の情報を記憶してくれるので、繰り返し使用したいAWSアカウントへログインする場合に便利です。

他のPC等とブックマークやパスワードを共有したい場合はgoogleアカウントを設定します。(普段使っているプロファイルがgoogleアカウントにログインして利用している場合は、別のgoogleアカウントを用意する必要があります。)

今回は他のPCと同期をとらない想定で「アカウントなしで続行」を選択します。

 

プロファイル名を指定し、区別のためテーマカラーを選択する。

 

新しいプロファイルに切り替えた場合の表示

 

別々のプロファイルを使って別々のAWSアカウントにログインできた

 

ログインするAWSアカウント/IAMが少ないのであればそれぞれのアカウントごとに専用のプロファイルを作成し、Chrome起動時の設定で、ログインページを開くようにしておけばプロフィールとログイン先URLが紐づきます。